毎日使う給湯器ですが、もしもの時やメンテナンスの際に「元栓を閉めてください」と言われることがあります。しかし、給湯器にはガスと水、両方の配管がつながっており、「元栓」と言われてもガスと水、どちらの栓を指しているのか、そしてそれがどこにあるのか分からず困惑する方もいるかもしれません。ここでは、給湯器における「元栓」の一般的な意味と、その場所について解説します。 給湯器で「元栓」と言われた場合、多くは「ガス栓」、つまり給湯器へのガスの供給を遮断するバルブを指しています。特にガス給湯器の場合、安全のためにこのガス元栓の場所を知っておくことが重要です。ガス漏れの疑いがある緊急時や、給湯器の修理・交換作業を行う際、長期で家を空ける場合などに閉める必要があります。電気給湯器の場合は、ガス元栓は存在せず、電源ブレーカーを切るか、給水側の止水栓を閉めることで対応します。 一方、給湯器には水道管もつながっており、こちらにも水の供給を止めるための「止水栓」があります。お湯が出ない、水漏れしているといった水のトラブルに関わる場合は、こちらの止水栓を閉めることがありますが、単に「元栓」と言われた場合はガス栓を指すケースが多いです。 では、ガス給湯器のガス元栓は具体的にどこにあるのでしょうか。ほとんどの場合、給湯器本体のすぐ近くに設置されています。屋外に設置されている給湯器であれば、本体の下部や側面に接続されているガス管(多くの場合、金属製で黄色い塗装がされています)をたどってみてください。その管の途中に、手で回せるハンドルやレバー状のバルブが見つかるはずです。この黄色いバルブがガス元栓であることが多いです。マンションのベランダに設置されている場合も同様です。 元栓(ガス栓)を閉める操作は、ガス供給会社や専門業者から指示があった場合のみ行うようにしましょう。特にガス漏れの疑いがある場合は、自分で操作せず、窓を開けて換気し、すぐに専門業者に連絡することが最優先です。 給湯器のガス元栓と水の止水栓は役割が異なります。いざという時に慌てないためにも、ご自宅の給湯器のガス元栓がどこにあるか、一度確認しておくと安心です。