ウォシュレットの寿命と処分の見極め方
毎日快適に使っているウォシュレットですが、実は家電製品である以上、いつかは寿命が訪れます。ある日突然動かなくなり慌ててしまう前に、処分や買い替えを検討すべきサインを知っておくことは非常に重要です。多くのメーカーでは、ウォシュレットの設計上の標準使用期間を約七年から十年程度と定めています。もちろんこれはあくまで目安であり、使用頻度や設置環境によって前後しますが、この年数を超えて使用している場合は、いつ不具合が起きてもおかしくない状態だと認識しておくと良いでしょう。 処分のタイミングを見極める上で最も分かりやすいのが、具体的な故障の症状です。例えば、本体の隙間や給水ホースの接続部から水が漏れている、冬場に便座が全く温まらない、操作ボタンを押してもノズルが出てこなかったり、出たまま戻らなくなったりするといった場合は、明らかに異常が発生しています。また、動作時に以前はしなかった異様な音が聞こえたり、焦げ臭いような異臭がしたりする場合は、内部の電子部品が劣化している可能性があり危険なため、直ちに使用を中止すべきです。 こうしたサインが見られたとき、修理するか、それとも処分して新品に買い替えるかという選択に迫られます。保証期間内であれば迷わずメーカーに修理を依頼すべきですが、保証が切れており、なおかつ使用年数が七年を超えている場合は注意が必要です。修理には数万円の費用がかかることも珍しくなく、一つの箇所を直しても、すぐに別の部品が寿命を迎えて故障するという連鎖が起きがちです。新しい製品の購入費用と比較し、修理代が高くつくようであれば、思い切って処分して最新の省エネモデルに買い替える方が、長期的に見て経済的かつ快適な選択となるかもしれません。