ご家庭で使っている給湯器。お湯を使う上で欠かせない設備ですが、もしもの時やメンテナンスの際に「元栓を閉めてください」と言われることがあります。しかし、いざ「給湯器の元栓」を探そうとしても、どこにあるのか見つけにくいと感じる方も多いかもしれません。ここでは、給湯器の元栓の場所と、その探し方について解説します。 まず、給湯器の元栓とは何かを明確にしておきましょう。一般的にガス給湯器の場合に存在するもので、給湯器本体にガスを供給している配管に取り付けられたバルブのことです。これを閉めることで、給湯器へのガスの供給を物理的に止めることができます。ガス漏れの疑いがある、長時間家を空ける、または給湯器の修理や交換作業を行うといった場合に、安全のために閉める必要が出てきます。電気給湯器の場合は、元栓という概念はなく、代わりに電源ブレーカーや給水側の止水栓で対応します。 では、ガス給湯器の元栓は具体的にどこにあるのでしょうか。ほとんどの場合、給湯器本体のすぐ近く、特に配管が接続されている部分に設置されています。給湯器が屋外の壁やベランダに設置されていることが多いですが、本体の下側や側面に注目してみてください。給湯器につながっているガス管(多くは金属製で、ガス漏れ検知用の黄色い塗料が塗られていることがあります)をたどっていくと、その管の途中にバルブが見つかるはずです。このバルブは、手で回せる丸いハンドル状のものや、90度回すレバー式のものなど、いくつかの形状があります。特に黄色の塗装がされているものは、ガス配管の元栓である可能性が高いです。 元栓を閉める必要があるのは、専門業者による作業時や緊急時などに限られます。もしガス臭いなど異常を感じた場合は、決して自分で操作せず、まずは窓を開けて換気し、すぐにガス供給会社や専門業者に連絡することが最も重要です。指示があった場合にのみ、元栓を操作するようにしましょう。閉める方向は、ハンドル式なら時計回り、レバー式なら配管に対して横向きです。 普段は意識することのない給湯器の元栓ですが、いざという時に慌てないためにも、ご自宅の給湯器の元栓がどこにあるか、一度確認しておくと安心です。
給湯器元栓、いざという時困らないために